果物は太る?

ローフードは果物をたくさん使いますが、こんな質問をいただくことがあります。

「果物は甘いのですが太りませんか?」と。

確かに甘いケーキやスイーツは太る原因なのは皆さんご存じです。

それでは甘い果物はどうなのでしょうか?

果物では太れない?

結論から言うと、果物で太る心配はご無用。

なぜなら、お菓子に含まれいる甘さと果物の持つ甘さとは違うからです。

お菓子に使われているお砂糖はブドウ糖です。
一方、果物に含まれている多くの糖は「果糖」で、ブドウ糖のように血糖値を急速にはあげません。

そもそも、なぜ甘いものが太るのか?

そのポイントは血糖値です。

スイーツに含まれるブドウ糖が血糖値を急激に上げます。血糖値とは血液中におけるブドウ糖の量を示します。

ブドウ糖はエネルギーの源なので、身体は常に一定の状態に保とうとします。
しかし甘いスイーツなどを食べると、血液中にブドウ糖が多量に放出されるので使いきれずに余ってしまいます。

その結果、この余ったブドウ糖が脂肪となり、脂肪細胞に蓄えられるのが太る理由の一つです。

その点、果糖は急速に血糖値を上げずにゆっくり吸収されます。

また疫学の研究結果をご紹介します。
つくば市の果樹研究所が行った実験ではリンゴを3週間、1日1個半~2個を男女14人に食べてもらいました。
その結果、中性脂肪は増えるところか逆に12人は平均で21%も減少しました。
リンゴには中性脂肪を正常にする働きがあることも分かったのです。

甘いから太る、というわけではないのです。甘さの質にもよるということです。

果物の大食いは無理?!

また果物は、他の食品からは摂れない多くの栄養素もたっぷり含んでいます。
太るのではないか?と心配して食べないのはもったいないほどメリットが多いのです。

もちろん食べすぎては意味がありませんが、果物は食べすぎることはありません。

試しにりんごを好きなだけ食べていいですよ、と言われてチャレンジしてもそう多くは食べられないでしょうか。せいぜい1個、多くても2個が限度なのでは?

果物には食欲を満足させる栄養素がたっぷりと含まれているので、「もう、十分です。」とのセンサーが働きます。

ですからどうぞご心配なさらず、しっかり果物を召し上がってくださいね。
身体に必要な栄養をたっぷりとって、心身ともにメンテナンスしていきましょう!