マイクロバイオータの過酷な毎日。

癒しの料理教室ゆるり@木更津・袖ヶ浦 家主のさそうあけみです。

今回はマイクロバイオータ(腸内細菌たち)の過酷な毎日をご紹介します。
それを知れば「マイクロバイオータに優しくしようかな~」と思えるかもしれません?!

困難1 ごはんの心配

マイクロバイオータの食べ物はヒトが使わなかったもの、つまりは食べ残しです。

ヒトはお食事をして消化が始まります。
その消化過程で必要なものを吸収していきます。

そして最後に吸収しなかったものが、大腸にやってきてマイクロバイオータのごはんになります。

そうなんですが、マイクロバイオータのごはんはヒトが必要としないもの。
だから「困ったこと」があります。

それは「ヒトがあまり食べたがらない。」

ヒトは生きていくための優先順位を本能で知っていて

・エネルギーになる炭水化物や脂質

・体を作るたんぱく質

が多く入ったものを好みます。「おいしい~」と思います。

そうやって、ヒトが何も考えずに本能の赴くままに食べ物を選んでいたら、マイクロバイオータの食べ物が少なくなります。

困難その1は、ごはんの確実な確保が難しいことです。

困難2 過酷な争奪戦!

そんなこんなでやっと腸内に食べ物が送られてきました。

これで一安心。。。などは言ってられません。

腸内には1000種類以上もの菌が住んでいますので、すぐさま争奪戦が起こります。

食べ物はすぐに通り過ぎてしまうので、他の菌が手を出す前に食べなくてはなりません。

もし食べ物がずっとなければ勢力が弱くなり、やがては滅亡することもある厳しい世界です。

困難3 強制的に追い出される?

さあ食べ物にありつけた!といって安心はできません。

なぜなら外に押し出される可能性があるからです。
そう、ヒトの排泄物と一緒に強制排出されるかもしれないのです。

ヒトの排泄物の半分は菌です。腸は排泄物を外に出そうとしますよね。
その強い流れには逆らえず菌達は外に押し出されてしまいます。
それは菌が生きていようが死んでいようが全く関係ないく、流れには逆らえません。

まとめ

以上のように腸内の菌達は、結構過酷な暮らしをしています。
せめて食べ物をしっかり送ってあげよう。
何も気にしないとヒトはどうしても「おいしいもの」を食べてしまいます。

腸内細菌たち(マイクロバイオータ)によい働きをしてもらうため、食物繊維のたっぷりはいったお食事をしてあげてくださいね。

<癒しの料理教室ゆるり@木更津 袖ヶ浦 家主 さそうあけみ 筆>