野菜を摂りたい理由がある
ダイエットしたい。
体調を整えたい。
肌の調子をよくしたい。
もっと元気に動きたい。
そんな身体の不調対策の基本に「野菜(植物性食品)をたくさん食べる」ライフスタイルをお勧めしたいのです。
なぜなら、野菜や果物(植物性食品)が不足すると体調不良や病気になりやすいことがわかっているからです。
体に優しい食事パターンとは?
昔から、健康で長生きには「少肉多菜」がよいと言われてきました。
これまで世界各国で行われてきた、食習慣と生活習慣病の研究でも証明されています。
例えば1977年にアメリカの上院議員であるマクガバン氏が提出したマクガバン・レポート。
当時のアメリカは心臓病の医療費が増大し(180億ドル)財政をひっ迫していました。
その打開策の一つとして、調査がなされたのです。
マクガバンレポートは未精製の穀物を主食に野菜や海藻、魚介類を副食とした日本の伝統的な食事が理想と報告しています。
つまり「少肉多菜」の食事です。
野菜はどんな働きをする?
野菜や果物などの植物性食品に含まれるビタミンやミネラルは、例えて言うなら「ねじ」や「蝶番」などの働きをします。
小さいけれどもなくては本体が機能しない、そんな働きです。
一例としてエネルギー生産を上げてみましょう。
エネルギーのメイン材料はブドウ糖ですが、エネルギーを作るためにはビタミンB群を必要とします。
いくらブドウ糖があっても、ビタミンB群が不足していたらどうなるでしょうか?
十分にエネルギー生産ができず、身体は疲れやすい状態になってしまいます。
また、身体を錆びから守るファイトケミカルは、野菜や果物が外敵や紫外線から身を守るために作られた成分なので、動物性食品からは摂取できません。
つまり野菜をはじめとする植物性食品が不足すると、微量栄養素(ビタミン等)や薬効成分が欠乏し、その結果、体調不良や生活習慣病を招いてしまうのです。
逆に植物性食品をしっかりとっていると、不調や病気に対抗できる体質を作ることにつながります。
サプリで補える?
これらの成分をサプリなどで手軽に補う方法もあります。
が、あえて「素材をお料理する」をベースにしようとお伝えしたい。
野菜にはまだまだ発見されていない有効な成分もあるでしょうし、自分で作る楽しみもありますから。
また旬の食材や行事を楽しむ醍醐味もあるので、基本はお料理をつくることにしたいのです。
マクロビオティック、ローフードを取り入れ、和食を土台としたセミ・ベジタリアンのライフスタイル。
無理なく心地よい範囲で、毎日のご飯を作れるようになりましょう。