お腹を空かせている菌にご飯をあげよう。
癒しの料理教室ゆるり@木更津・袖ヶ浦 家主のさそうあけみです。
前回、私たちのマイクロバイオータ(腸内細菌たち)はおなかが空いている、とお話ししました。
前回の記事はこちら。→ あなたは大丈夫?菌達は飢餓状態かも?
今回は対策についてお話します。
対策は主に2つ。
- 腸内にいる細菌たちに良質の食べ物を与える。
- 有益な菌をたくさん食べる。
1 腸内にいる細菌たちに良質の食べ物を
腸内細菌たちが好きなものを、私たちも食べる。
腸内細菌たちは複合炭水化物と言われるものを食べます。食物繊維と考えてください。
炭水化物というと糖質=太る、といって避ける方もいますが、炭水化物が全て太るわけではありませんのでご注意を。
糖質というのは炭水化物から食物繊維を摂ったもの。糖質=炭水化物ではありません。
また糖質を摂りすぎると、余った糖は脂肪細胞に保存されます。
ただ「余った糖」「使いきれなかった糖」がため込まれるので、摂りすぎなければ問題ありませんよ。
以前、人参を使ったお料理を出した際に
「人参?糖質が多いから・・・」と言われたことがありました。
確かに人参は1本あたり(150g)糖質9.5gと他の野菜より高いのですが
- 1人で1本も食べられない。
- 食物繊維やビタミンなど他の栄養もある。
ことを考えると、避けるのは賢い選択だとは思えません。
また糖質の中には腸内細菌たちのごはんになるオリゴ糖なども含まれます。なので一概に糖質が多いからよくない、とは言えないと思っています。
以上の事から、野菜や果物については糖質についてあまり気にしなくてよいと考えます。
それよりも、食べないデメリットのほうが大きい。
野菜、果物、豆類、精製度の低い穀物の多い食事は、腸内細菌たちの種類と数を増やし維持するようにデザインされています。
2 有益な菌をたくさん食べる
発酵食品を食べることで、有用菌を腸内に送ることができます。
例として
- ぬか漬け
- 納豆
- 甘酒
- 味噌、醤油
- ピクルス
- ザワークラウト、キムチ
- 柿酢
などなど郷土によってさまざまな発酵食品がありますよね。あなたの地域にも独特な食品があるのでは?
これほど多くの発酵食品があることは、先人は有用菌を知らず知らずのうちに摂っていたということです。
文化的にも日本は発酵食品の多い国なのでなじみがある分、取り入れやすいと思います。
また散歩などで自然と触れ合うこともおススメです。
気分をリフレッシュするだけでなく、自然界の菌とも触れ合えますから。
まとめ
お腹を空かせている菌達に愛を送りましょう。その方法は
- 食物繊維を含む豆、野菜、果物、精製度の低い穀物、きのこ類などを食べる。
- 発酵食品を摂る。
- 自然の中をお散歩する。
具体的なお料理などは別の機会にお伝えしますね。
<癒しの料理教室ゆるり@木更津 袖ヶ浦 家主 さそうあけみ 筆>